2011年07月31日

55 攻撃とポジショニング

55 攻撃とポジショニング
 試合中、選手が直接ボールに触れてプレーする延べ時間は1人当たり平均すると僅かであとの長時間は攻守の位置どりや様々な動きに専念する。そうしたボールなしのプレーを選手たちが連係し合って各自絶えず適切に続けるからこそ、必要な時に必要な選手がボールをプレーできるわけで、この早めの対策、準備行動がないと十分な攻守はできない。

[ポジション]
 選手のポジションには二通りある。一つはチームのシステムで決められたポジション、配置と役目で、選手はその領域でやるべき仕事を担当し役割を果たす。味方の選手の空いたポジションを埋めたり、引き継いで移動した場合は、仕事が一段落したら、移動しても危険のない時に本来の配置に戻る 先ず前の選手が後ろに戻ってから、後ろの選手が前に戻る。理想は攻守にわたっていろんなポジションをこなせるオールラウンドプレヤーで、ウイングやバックは中央と左右どちらもできないといけない。
 もう一つは自分の判断や意図でとる位置の事で、ボールと状況、敵味方のプレー、動き、狙いなどに応じて自分が次にやるプレーが成功するように、起こるだろう変化に対して必要なプレーができるように位置をとり(ポジショニング)、絶えず修正する。
 でもそこでずっとフリーでいられるといいのだが、早くからそこにいると大抵的にマークされるので、マークを避けるのと、スピードに乗ってボールをプレーする為に、その手前あたりにいて、ボールが来るかパスを貰う時に(マークを外して)そこへ動くことが多い。
 ただし、壁パスの壁や進攻の起点としてポストになる場合は、味方の目標になる為に最初からか、少し前からその位置で、マークされながらでも頑張ってプレーする事がある。

[攻撃での位置どり、ポジショニングとボールなしの動き]
 通常、チームの攻撃陣形は横が左右タッチライン一杯に広がり前後を圧縮したような陣形がよいとされている。敵の守備陣も広がらざるを得ないので攻め易くなるからだ。基本や原則をあげておく。
1. ボールを持つ選手を孤立させないように、味方の選手はサポート、フォローする。
2. トップと2列目、中盤との間、中盤と最終ラインとの間があき過ぎると攻撃が続かないので、より後方の選手は前の味方との距離を適度に保って、前の味方が進攻するときは必ず押し上げて数的優位を作る。チームの厚みを圧縮すると攻撃し易くなり威力が増す。ボールを取られた時に攻守の切り替えが早いので守備にも都合がよい。
3. ずっと中央ばかり攻め続けると攻めにくくなるので、横に広く展開して敵の守備陣を広げ散らしておいて中央を突くか、タッチライン沿いから中に切れ込んだりセンタリングする。中央を攻めて守備陣を中に集まらせておいてサイド攻撃をかけるのもよい。要は目の前だけでなく広く状況を見て考え工夫して、いろんな手で敵の守備陣を崩し弱点を作って突破してシュートすることだ。
4. 原則として、パスを連続できるように選手は絶えず味方と三角形を作り、敵から離れて、味方と重ならず横に並ばず互いに前後して凹凸ラインを作るように動き位置をとる。
5. 攻撃での動きにはサポート、フォローやパス受けの動き以外に、パスを受けるかのように走ったり、シュートするように見せたりして敵を牽制しだますフェイントや囮(おとり)の動き、動いて敵を引っ張って行って、その後を味方に利用させるスペース作りなどがある。傍観してないで機転を利かせ知恵を働かせて敵を困らせ攻撃を助けるのだ。

[攻撃での心得]
 少年時代に心得ておくべき試合での常識、原則を列記しておく。
1. マイボールを大切にして敵にとられるな!取られなければ敵の攻撃はない。
2. 味方に不利な事は絶対するな!たとえ少しでも敵を困らせ不利にして、味方が有利になるようにプレーせよ!
3. いい所にいるフリーな味方を見逃さず、素早くパスして上手く活用せよ!
4. 敵の弱点を早く見つけて、そこを攻めろ!苦手なプレーや困らせ苦しめるプレー、ドリブルやパスがわかれば、それで叩け!(例えば、下手な選手、ヘディングが弱い)
5. 敵の強い守備者、守り方を早く感知して対策を立てよ!当たりが速く強い相手にはボールを持たないで、遠目で早めにパスを使う。判断、プレー全て機敏に!強い敵を避けて、そちらへボールが行かないように注意する!
6. ボールを奪われたらすぐ取り返しにかかり、攻守を切り替えて早く食い止め進攻を遅らせろ!サポート、フォローと、取られたら取り返す これは選手の義務である。
7. 敵に攻め込まれて守勢が続くと、敵の最終ラインはハーフラインの辺まで前進し敵ゴール前にかけて広いスペースがあるので、ボールを奪ったら一気に逆襲速攻をかけろ!
8. 相手が浅い最終ラインでオフサイドトラップを狙っていたら、味方のトップは後退しておいてからスタートする。トップが敵のバックを引きつけておいて、第二線や中盤の選手が飛び出してトップを追い越すと良い。後方からのパスはゆる目のロビングで敵の頭上を越えるボールを蹴ると攻めやすい。
9. バックがオーバーラップする場合、失敗すると守備に穴があくので、一気に上がりきらないで半分くらい、途中まで上がって観察して、成功すると判断したら決行する。

[最終守備陣への攻撃]
 最終ラインの突破、得点にはそれ迄と攻撃の仕方を変える。
1. 速攻できなくてパス回しとドリブルで前進する場合、ゆっくりだと相手が帰陣して守りを固めてしまうので、あまり時間をかけないで早くハーフラインを越える方がよい。
2. ハーフラインの辺から、全員が必ず最終守備陣の突破、得点とチャンス作りを念頭においてプレーし、敵陣に隙や穴、綻びができたりミスが出たらすかさず突け!チャンスは瞬時に消えるから、いい所に味方がいたら発見した瞬間にパスしないと駄目だ。
3. 敵陣に弱点がなければ、いつ迄も安全なパスを回してないで、積極的に攻撃をしかけて突破しシュートチャンスを作り出さねばならない。守備には秩序安定が大切だから単調な整然とした攻撃では守備陣は崩れず破れない。アイディア、意外性が必要だ。
 守備陣をかき回したり、突いて穴をあけたり、騙して不意に襲ったりする為に、プレー、速さ、リズム、動き、コース、全てに変化、緩急をつけて、ここというところで機敏に速く鋭く攻める。
 縦の突進から横パス、横に動いて縦パスやシュートは有効だ。ボールをよく動かして敵の裏を、逆を突く、ゆさぶり、スルー、斜め、クロスの動きとパス、オーバーラップなど、積極的に思い切って自由奔放にプレーしよう!創意工夫、機智、機敏で優れた個人技がものを言う。無謀は駄目だが、失敗を恐れず挑戦し冒険せよ!
4. 味方がドリブル突破する時には、必ずフォローしラストパス・シュートを狙え!ドリブルする選手は先ず自分でシュート得点!無理ならラストパス!のつもりでかかれ!
5. 敵ゴールを包囲する場合、外側から狙う選手がいない事が多いので注意!
6. つまり過ぎたら一旦後退して、ゴール前に集結した敵を分散させ引き出せ!
7. センタリング、こぼれ球、跳ね返り、キーパーミスから得点するには、ボールがどこへ出るか予測、読み。勘で良い位置をとれ!シュートしたら、必ずゴール前に詰めろ!

[シュート]
 ボールが来てから、初めて、チャンスだからシュートしようか、と思うのでは得点は無理だ。幸運か弱敵以外は、大分前から、絶対得点してやるぞ、と心構えをして、鵜の目鷹の目でチャンスを求め、しかも冷静にプレーしないと得点できないものだ。
 シュートは必ずゴールを見てキーパーが捕れない所を狙って、足を合わせてボールの真横に踏み込んで蹴る!素早く大きく踏み込むと大きくバックスイングできる。腰の回転をきかせるといい。自分流のシュート、狙い方、場所などを研究してものにすること!
◇ ドリブルシュートでシュートに移る時、ドリブルの最後のボールタッチはそっとふれるだけで蹴りやすい所に転がす。勢いよく転がっていたらボールよりも前に踏み込め!
◇ キックの動作に入り踏み込んでからゴールを見たのでは修正が難しい、少し前にゴールを見ておいて直前にも見てから踏み込む、つまり2回見てシュートすると得点しやすい。
◇ キーパーを見てそのまま蹴るとボールがキーパーに行く。そうとわかっていても、つい蹴ってしまうので、キーパーを見たら必ずキーパーの横に蹴る癖をつけること!
◇ だからあまりキーパーを見ないようにして、初めからゴールポストのすぐ内側、サイドネットか、ポストとキーパーの間、隙間を見て狙うとよい。
◇ 絶対上げないように押さえること。もう大丈夫、入ると安心して蹴るとオーバーする。特にボレーキックはボールが落ちきらないうちに急いで蹴って上げてしまう事が多いので、できるだけ低い所で上体を水平に近く傾けて横なぐりにけるとよい。
♯全速力でドリブルしたままシュートするとボールは真っすぐにしか飛ばない。違う方向に蹴るにはボールの転がる速さを落とし、走るスピードを落として蹴らねばならない。

[振り向きざまシュート]
 敵ゴールに背面し後方からボールを貰って素早く振り向き様シュートをする場合、その前にゴールの位置、方向と自分の位置を知っておく。
 ゴールを見ないで蹴る事が多いが、見なくてよいと思ってはいけない。やはり極力ゴールの一部でも視野の隅でいいから見て、一瞬狙って蹴る事を原則にしないといけない。
 というのは、通常、背後からマークされていて蹴る時にタックルされる事が多いが、たまにフリーなことがあって、そうとわかっていたら誰でも向き直ってしっかり狙うのだが、フリーと気づかず、マークされていると思い込んで大急ぎでゴールを見ないで蹴って外す選手がいるからである。観客からはバカに見えるが、日本代表にもそんな失敗があった。

[最後に得点するのは個人だ!]
 私は味方がシュートした時、キーパーの前を横切って視野を遮って失敗させ、ハイクロスでキーパーと普通に競り合うと負けるので、キーパーがジャンプするだろう位置に先に入ってジャンプして、キーパーに不利なジャンプをさせてミスを誘い、両方とも得点になった事がある。そんな手もあるので工夫することだ。
 組織で攻めても、結局、得点場面でプレーするのは個人だ!シュートする時、失敗はいっさい考えるな!冷静に執念深く得点することだけを狙え!
 あのなでしこ優勝もドイツ戦の丸山、決勝の宮間と澤の素晴らしいシュートのお陰だ。1人でも失敗したら優勝はなかった。なかなか得点できない時に誰かがチャンスに食い下がってシュート、得点する。個人が勝敗を決める。個人力はチーム力なのである。

[練習法]
 58と重複するが、62の逆三角形と違って普通の三角形で壁パス、ワンツーなどからシュート得点する。
72(A)Bが頂点の三角ABCでパス回し。AやCがBと壁パスからシュート。
72(B)AがBと壁パスして前進するが、BはCにパスしてシュートさせる。Aは囮。
72(C)パス回しからAは斜めにBの裏へ、BはCにパス、AはCからのパスでシュート。
72(D)BはAにパス、Aの前に走って、そのあとに作ったスペースへCが動いてパスを受けてシュート。
72(E)ミニゲームで以上を使って得点。

73(A)3人目の動き、20m以上前方のABCに後方からパス。ABCはパスをかわしてシュートしそうにみせて、後方からDが前方へ走りパスを受けてシュート。
73(B)それを使った得点だけ認めてミニゲーム。

[なでしこWカップ優勝!]
 感動した!アメリカと決勝戦になり、0勝3分21敗、体格体力差、その上、女性サッカー人口が米国150万、日本3万と聞いて吃驚した。当然の2点差にも拘らず追いついたのは、全員が勝利を目指して粘り強く頑張り抜いて必死で防戦、集中して知的にベストをつくしてチャンスをつくり、それを仕上げる宮間と澤が見事なシュートで得点したからである。
 宮間は斜め右に向かい、左右が敵で大抵正面のキーパーに蹴るものだが、構えるキーパーの逆へ左足を伸ばしてアウトで切り返すように完璧なシュートで得点!
 澤は左コーナーキックで打ち合わせどおりニアへ走りジャンプ、後ろからマークされながらゴールに背面したまま右アウトでボールを斜め後ろへ流し気味にシュート!ボールはゴールネットを切り裂く稲妻のようにゴールイン!観衆をアッ!と言わせた。歴史に残るものすごいシュートであった。(普通の振り向きざまシュートでは得点できなかったと思う)
 2人とも上手さだけでなく冷静沈着、破格のシュートを決行した一瞬の判断、アイディアが素晴らしい。私は日本人独特のデリカシー、センスがものをいったと感じた。
◎ なでしこジャパンは、かねがね私が主張してきたように、監督が選手と対等で上からでなく横からコーチして、意を体した選手たちは自立自発、それぞれ自由に自ら考え工夫し協力して試合を進めベストをつくして戦って、日本の少年サッカーにかくあるべしと進むべき道を明示してくれた。
 余談だが、16歳まで神戸で病弱なサッカー少年だった私は、メンバーの多くが往年のサッカーどころ、神戸のクラブ所属である事も嬉しかった。もう一つ、後で気がついたおまけがあった。すっかり忘れていたが、私の近江家の家紋は、なでしこだったのである。
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2011年07月22日

パスのパターン活用(3)

54 パスのパターン活用(3)
[プレーのコツは自ら体得するしかない!]
 サッカーは理屈は簡単でシンプルなプレーが良いとされている。もっとも、熟練するといろいろわかってきておのずとシンプルにプレーするようになるもので、下手な選手が教わり指示されてやるシンプルとは違う。
 以前、賀川浩さんが日本でコーチしていたクラマーさんに、「パスのコツをどうやっておしえるのか?」、と尋ねると、彼は、「それは教える、教わるといったものではない。選手が自分で体得するしかない」、と答えた。
 辞書に、コツとは要領、呼吸、かんどころ、急所とある。ピンからキリまであって、誰でもいずれわかるような事でなく、微妙な急所、極意となると説明しにくい。未熟な選手がよしんば教わって理解し納得して覚えたところで、それは所詮知識に過ぎない。
 結局、そういう事を知っていても知らなくても、とにかく向上心や関心をもって試合や練習で自分でいろいろ試み努力して経験を積んで身体とサッカー頭脳で会得するしかない。そうして身につけたものでないと活用できない、応用がきかないというのである。

[方向は決めるが方法は任せる。自覚、自発、自立、自得の方が身につく。創造性の世界は本音の世界だ。山内昭夫]
 そう言えば、大学で私に文句ばかり言っていた神戸一中出の名選手だった監督が珍しく、どうだ、大分わかってきたか?と言った事があった。
 これ迄、プレーなどの要領、コツといったものを会得するのにどうしてきたのかというと、私は名人上手ではないので明言ができないが、旧制神戸一中の選手たちのように自分たちで研究して身につけたのは例外で、普通は連日練習を続けて試合経験を積んでいくうちに然るべきレベルに達して、資質才能があれば次第にわかってくるか、突如こういう事かと気づいて開眼したのだろう。
 もっとも実際はコツなど知らなくても十分プレーできるし上手にもなれるけれども、会得するに越した事はない。だが教える事ができないので選手自身が自主自発自得するしかないとなると、これは発見、発明ほどではないにしても一種の創造性活動だから、指導者ができるのは選手たちが自分で体得し易いようにしてやる事しかない。
 そこで創造性活動に必要な自由に創意工夫、試行錯誤、体験ができる環境、場所、機会を充分に与える為に、ゲームや実戦的練習を数多くやって、選手たちに、見ろ、感じとれ、どうしたら上手くいくか考えろ、と言って、自由に創意工夫させてそれを習慣づける。
 指導は、上から教授や命令するのではなくて、横から適切な方向づけ、優れたヒントを良いタイミングでアドバイスして助けるのがよい。理屈は後でいい。頭のいい選手に育てるには頭脳を働かせる習慣をつけることだ!
◎ 以前は走るのと基本練習とチームの攻撃パターンの調教的反復ばかりで、試合に不可欠な智能や戦術力、スキルの必要性をわかってなくて、走力、運動量とプレーや突進の速さで勝とうとしていたから、1971年に来日したペレは静岡で、(私も見ていたが)、日本のトップレベルの走りに走るユースチームの試合を見て陸上競技だ、と言った。


[マーク外し]
 パスを受ける場合、受け手は、味方がどこへパスを出すか予想して、または、自分から、こういうプレーをしてやろう、あの辺でボールを受けようと場所を決めてタイミングよく位置をとるか、そこへ動く。当然、敵の位置や妨害を計算に入れる。
 例えばフリーで前を向いて受ける為に、気づかれないように敵の視野から消えて、敵から離れフリーになり、どこで、または、そこからスタートしてパスを受けようと狙う。
 敵にマークされたらマークを外してパスを受ける為に、どこで受けるか決めて、いったん逆に動いたり(右で受けたいなら、左へ、前方で受けたいなら一旦後退、内側で受けたいなら外へ開く、敵の背後で受けたいなら敵の前に動く)、予定地から敵を引き離すように動いて敵をひきつけておいたりして、或は違う所に何気なく立って油断させたり、こっそり敵の背後に入り込んだりして、味方がパスできる時に目的の地点、方向へスタートしてマークを外してボールを受ける。敵が離れないので振り切る為に動き回ることもある。

 68(A) 3人組んで、受け手Aとマークする敵Xが向かい合う。パスは斜め前のBが出す。AがBにボールを送って開始。Aは上記のような行動でマークを外してパスを受けてシュートする。Xは軽くマークしてAの練習台になってやる。上手くなったらマークを厳しく。
 68(B) Aは敵ゴールに背を向けてXは背後からマーク。パスはBが斜め前や後ろから出す。Aはマークを外しパスを受けてシュート。以上は2:1だが、3:2にしてもよい。
 68(C) タッチライン沿いで、ウイングAをXが軽く接近マーク。ボール無しでAは前後左右いろんな方向の動きや、停止と急発進など速度の変化で逆をとりマークを外して走る。Xは振り切られないようにどこまでもマークする。先ずボール無しで練習してから、内側の前か後ろにボールを持つBがついて、マークを外して走るAにパス。
 42、43でバックが接近マーク。53やパスゲームでもマークを外してパスを受ける練習。

[センタリング]
 ウイングが試合でとるいろんなコースを練習。
69(A) タッチライン沿いにドリブル、ゴールライン手前でセンタリング。受け手は2、3人でシュート。ゴロも送るが、主にボールを上げる。高いとキーパーに捕られるので低めのライナー気味の方がよい。目標は味方の選手、または味方が走り込める地域。ゴールエレアの角から同じサイドのペナルティーエレアの角にかけてが多い。
69(B) タッチライン沿いにドリブル、ハーフラインから20mくらい進んで、ゴールへ突進する味方にゴロかライナーでパス。
69(C) タッチライン沿いから方向を変えゴールへ向かってドリブル、ペナルティー・ラインの角に切り込みシュートするかパス。
69(D) タッチライン沿いからゴールライン沿いに侵入、ペナルティー・エレアで速いゴロか低いライナーを、ゴールに向かう味方へ送る。キーパーの前を横切るボールが通ればベスト。またはもっと後方の味方(ニアポストなどの)にいわゆるマイナスのパスを送る。
 以上を精度をあげるように練習、あとで軽く妨害するバックを入れる。

[受け手の位置どり]
1. センタリングを受け手シュートする場合、飛んで来るボールのコース、高さ、落下地点を予測して、シュートする地点ではなくて、その手前で、その地点に少し膨らんだコースをとって走り込める位置をとる。なるべく、目の前を一瞬横切るボールをたたくのでなく、ボールのコースに入って迎えるようにする。
2. 受け手が2人なら、ニアとファー(ゴール手前と遠い側)にわかれて狙う。
3. 1人が既にそうした場合、あとから来た選手はその次に飛んで来る可能性の大きい地点やボールの飛び過ぎ、逆に飛ばなかった場合などに備えてわかれて位置をとる。
 待ち受けるのが数人なら、暗黙の了解で、同じ所に集まらないようお互いの位置や動きを見て、どこへボールが来ても誰かがシュートできるように手分けして位置をとるわけだ。
だが近頃、皆ゴール近くに集まってしまって、誰も遠い外側にいない為に、シュートなしでボールが飛び越えていってしまう事が多いので注意!
◎ 昔はセンタリングの詰めにうるさかった。逆サイドのウイングは受けて直接シュートするか、キーパーがはじいたのを押し込む為に、毎回忠実に走りこんで、ボールに触れる事ができずに終わっても、必ずゴールポストにさわってから帰って来たものだ。
 大学時代、私はキーパー以外のポジションが少しできたので、新入生なのにたまたま専門の選手がなかった苦手な左ウイングをやらされた。お陰で、戦後復活第一回の東大京大定期戦で右からセンタリングされたボールを左ポスト横に蹴り込むと見せて、右インサイドで右ポスト内側にシュート、ポストに当たって両軍通じての歴史的初得点をあげる事ができた。後半、足を踏まれて動けなくなったが、元気なら右のバックを抜けたからもう1点取れたかもしれない。(試合は終了間際、押し込まれて1:1の引き分け)
4. ゴロでセンタリングされた場合、遠い逆サイド(ファーポスト側)の選手はボールは敵の選手の間を通って来ると見当をつけて位置をとる。キーパーの位置にもよるが、キーパーの前後を速いボールが横切ると絶好の得点チャンスだ。
 キッカーに近いニアポスト側の選手は、ボールをクリアしようと出て来る敵の手前でシュートしないといけない。タックルされる覚悟で負けないようにブロックする事も必要だ。

[センタリングを受けて]
70(A) ヘディングで得点が無理なら、折り返すか、バックヘディングで中継ぎして味方にシュートさせる。味方は必ず準備しておくこと。
70(B) ゴロでセンタリングされた場合、直接シュートする以外に、自分よりも有利で確実に得点できる味方がいたら、パスしてシュートさせるか、意外性でスルーして味方にシュートさせる、
残すかバックパスしてシュートさせる、などの得点法がある。以上を練習。
70(C) センタリングからの得点だけでミニゲーム。正規のピッチの縦を短縮、大ゴールで7:7くらいに人数を減らして同様に。

[コーナーキック]
71 味方数名が一団になって、そこへボールを送る攻撃法があるが、最近、よく敵味方がゴールから遠い所に集まり、キックで走り出す光景が見られる。
 本来は、キーパーの前に味方が1人、他は上記した4のようにゴールを取り囲んで、各自、想定しているシュート地点に走り込める位置をとるのが正統的配置である。
 ボールが来たら70のとおり。通常マークされるので、マークを外して敵の前や背後でシュートしたい。マークがずれるだけでも競り合いで有利になる。1人、2人がわざとボールに向かって行って敵をおびき出してジャンプ、から振りして、後ろの味方にシュートさせるトリックもある。いろんなフィニッシュを練習して得意なコーナーキックを作ると良い。
 守備はキーパーが遠いゴールポストの前、近いポストの内側にバックが1人位置して、他の選手は敵をマンツーマン・マーク。キーパーが出たら空いたゴールをバックが守るが、バック以外の選手も臨機応変にゴールを守るように心がける。集中してこぼれ球、跳ね返り、ミスキック、接触してコース変化などを機敏に処理すること。クリアは外へ大きく!
posted by HFC at 14:12| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記